医療事務資格の人気の理由、実務経験との兼ね合い。

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医療事務資格

 

そもそも、医療事務の資格がどうしてそんなに人気があるのでしょう?

 


医療事務
の資格が人気とされる主な理由は、どうやら以下のようです。


・ 求人数が、比較的多い
・ 正社員としても派遣・パートとしても、働くことができる
・ 結婚・出産後の職場復帰がOKの<医療機関も多い
・ 高齢化社会が進むなかで、将来性が期待できる
・ 更新の必要がない、いわば「一生モノ」の資格


どれもごもっとも...という感じですね。

とくに最近は、全国的に、医療機関において医療事務のできる方が不足傾向にあります。

民間病院で医療事務を外部に委託する施設の割合も、ここの10年で2倍の伸びになっているようです。


人材派遣会社や専門学校や教育機関からの紹介だって、高齢化の進展と医療・介護ビジネスの今後の伸びを背景として、これからはさらに期待できるかもしれません。


しかし、ですね。


この「医療事務」は、医療事務の資格とは~検定試験・通信教育・専門学校など で述べたように、資格がなくてもできるお仕事です。

そして、病院などが実際に欲しがるのは、資格の有無よりは「実務経験」のある人なんです。

この傾向は、特に即戦力を欲しがる地方の病院などに、特に強いようです。

それくらいに、いったん医療機関で仕事をはじめると毎日が息つくヒマもないくらい忙しくて、未経験だからといって
ノンビリ実務をおぼえていこう...なんて余裕は、現実にはもうゼンゼンない
のですね。


雇う病院の側だって、たとえば、医療事務の1級を持っているが患者さんに愛想のまったくない人よりも、資格がなくても
患者さんへの応対がテイネイで感じのいい人を、受付に配置しますよね。

これは、病院もビジネスでやっているわけですから、ある意味当然です。


それに、医療事務の資格がある人とない人とでは、現場では実のところ資格のある無しでは、賃金の差も
そんなにはつかない
...というのが、一般的傾向のようです。

賃金水準でいっても、パートの時給は、地域にもよりますが、だいたい時給800~1,000円といったところ、また派遣社員時給1,000~1,500円が平均のようです。

正社員は、月給が約15~20万といったところが多いようですね。

派遣社員でも未経験者の場合は、時給も少し下がる傾向にあるようで、この場合賃金を左右する要素としては、
資格保有の有無というよりはむしろ、実務経験の有無にあるようです。


それでは、医療事務の資格を取得する意味は、どこにあるのでしょうか?